エストロゲンの驚くべき力
女性の女性らしい美しい曲線を作るホルモン、そしてつやとはりのある肌を作るホルモンが女性ホルモンであるエストロゲンです。もちろんこれ以外にもいろんな女性ホルモンがありますが、もっとも強力な作用があるのがエストロゲンです。このホルモンがどれほどの効力があるのかは、あまり知られていないようです。例えば男性にエストロゲンを注射すると、体毛が薄くなり、肌は白くなめらかになり、なんと乳腺が発達し、女性のような豊満な胸が出来てきます。この効果を利用して、オカマの方は女性のような胸、肌、カラダの曲線を作っている人が実際にいるほどです。そのくらいエストロゲンには強力にプロポーションをよくする効果があるわけです。
話は少しそれるのですが、男性でも肝硬変という肝臓の病気になった人は胸が出てきます。この場合は女性化乳房という病名がつくのですが、この原因は男性の体内で作られる微量のエストロゲンなのです。エストロゲンは肝臓で解毒されるシステムがあるのですが、そのシステムが働かなくなったために、エストロゲンが体内をぐるぐる巡ることになり、その影響で女性のような胸になってしまうわけです。冗談ではなくエストロゲンはとんでもない力を秘めていることがわかります。
エストロゲンとダイエットは犬猿の仲
このエストロゲンを低下させることなくダイエットに成功することがもっとも望ましいわけですが、実はこの2つはシーソー関係にあるため、両立は理論上かなり難しいのです。なぜなら、ダイエットにより栄養分を充分にとらないでいると、先ほど述べたように人間は生殖機能を低下させようとするからです。エストロゲンの分泌は生殖機能のバロメーターですから、ダイエットをするとエストロゲンの分泌がどうしても低下してしまうわけです。しかもここに精神的なストレスが加わると、コルチゾルによってもエストロゲンが低下しますから、どんなことをしてもダイエットをする限りエストロゲンの低下は免れないわけです。エストロゲンを充分に分泌させてあげるためには、精神的にストレスを感じていない、つまり快感を多く感じながら生きているか、ある程度十分な栄養状態でなければなりません。あちらを立てればこちらが立たずでエストロゲンとダイエットはうまく両立させることが難しいようです。
では、この2つを両立させることは絶対に不可能なのか? いいえ、そうではありません。人は恋をするときれいにやせると言われていますが、まさにここにエストロゲンとダイエットを両立させる突破口があります。
本気でときめくと食が細くなる
想像してみてください。あなたが憧れのアイドルタレントと、何かの偶然で一緒に食事をするという状況を。さてこのとき、あなたはそのタレントさんの前で食欲が旺盛でいられるでしょうか? 食事がなかなかのどを通らないはずです。いいや、いくらでも食べられるという人は本気でそのアイドルタレントに憧れていないだけです。なぜならときめきは脳の視床下部にある満腹中枢を刺激するため、食欲がとたんに低下してしまうからです。ときめきとは言わば性の快感のバーチャルリアリティーですが、人はバーチャルであってもときめきという快感を得ると食欲が低下します。そしてこのときめきは性ホルモンであるエストロゲンの分泌を活発化させます。
今や性の快感やときめきがエストロゲンの分泌を増加させることは衆知の事実です。産婦人科の医者も「ときめきあるセックス」がどんな薬にも勝る生理不順にもっとも効果的な治療であると述べているくらいですから。
このように性の快感やときめきはエストロゲンの分泌を促します。だから恋する女性は実際にきれいになれるのです。
さらによいことはこのときめきによる性中枢の刺激が実際に食欲を低下させることです。ときめく異性との食事がのどを通らなくなるのはこの満腹中枢刺激作用のせいです。ここにダイエットとエストロゲンが両立する唯一のカギがあるわけです。つまり、ときめくような恋愛をしていれば、エストロゲンとダイエットの両立が可能なわけです。
ダイエットのときほど快感を得ることに最大の努力を
女性はよく、ふられたときに「きれいになってやる」という気力を出してダイエットに励む方がいますが、それは逆効果です。もしふられたショックで食欲不振になってやせたとしても、それではきれいにやせることなどできず、みすぼらしくやせることになります。
何度も言うように、きれいにやせるためにはエストロゲンやドーパミンを低下させることなく体重を落としていかなければなりません。だから、本気で美しくやせようと考えるのなら、気分が下向きのときにダイエットをするべきではないのです。気分が下向きなのにダイエットができると考えるのはダイエットをなめている証拠です。
ダイエットは文字通り、食事を減らすという意味がありますが、これは命を削る行為です。このストイックでシビアなダイエットを気分が下向きのときに行えるほど甘いものではないということを肝に命じておく必要があります。
気分が上向きでなければダイエットが成功するはずもなく、逆にダイエットをしたいなら、その期間中は意識して気分を上向きに持っていけるようなことを積極的にする精神力が必要だと述べているのです。そのような精神的、行動的努力が総合的なダイエットを成功させるのであって、単に食事を減らすだけではほとんどが成功しないものです。また、単に体重だけが減ったとしても、みすぼらしく汚いやせ方をしてしまいます。
明らかに、みすぼらしいやせと、洗練されたやせでは魅力に雲泥の差があります。それはみなさんもよくご存知ではないでしょうか。














